耳あな型補聴器 —自分だけの快適なオーダーメイド
耳あな型補聴器は、ユーザーの耳の形状にぴったり合うようにオーダーメイドで造られ、耳あなに装用する補聴器です。耳あな型補聴器には、主に4つタイプがあります。
耳あな型補聴器は、軽度から中等度難聴の方によく使用されています。フルシェル、ハーフシェルは、耳あな型の中で最も大きいスタイルで、高・重度難聴の方に適しています。
オーダーメイドの耳あな型補聴器では、まず聴覚ケアの専門家が装用者の耳型を採取します。採取した耳型は、耳の形状とサイズに合った補聴器を造るために使用されます。耳あな型補聴器は、ユーザーのニーズやライフスタイルに合わせて造られるため、快適に装用することが可能です。
耳あな型補聴器の仕組みとは?
他の補聴器と同様に、耳あな型補聴器は、以下5つの主な要素から構成されています。
- 1つ、または2つのマイク
- アンプ(音を増幅)
- マイクロチップ(信号プロセッサとしても知られる)
- スピーカー(レシーバーとも呼ばれる)
- 電池
耳あな型補聴器は、装用者の周囲の環境の音を集めます。マイクが音を拾い、その音を電気信号に変換します。音は、装用者の周囲の環境と難聴の程度によって処理されます。その信号は次にアンプへと送られ、そこで増幅されます。増幅された信号はスピーカーへ送られ、音が聞こえるようになります。
耳あな型補聴器の利点
耳あな型補聴器によって聞こえが良くなることで、コミュニケーションを取りやすくなり、日々の活動に積極的に参加できるようになります。耳あな型補聴器は、オーダーメイドで造られたシェル(補聴器本体)の中で音が増幅される仕組みです
取り扱いが簡単で、必要な音を届けてくれるのが耳あな型補聴器の特長です。その他にも、耳あな型補聴器には以下のような利点があります。
- 装用者の耳あなの形状に合わせてオーダーメイドで造作する補聴器。聴覚ケアの専門家は、オーダーメイドの補聴器を注文するために、装用者の耳型を採取します。カラーは、ベージュや黒など耳の中に入れても目立たない色がそろっていますす。
- 耳あな型補聴器は耳の後ろに補聴器を装用するのではなく、耳の中に装用します。簡単に挿入できtて取り扱いも簡単です。
- メガネやマスクの着脱に干渉しないため、とても便利です。
- 大きいめの耳あな型スタイルは、長時間使えるように大きめの電池を使用します。
耳あな型補聴器のスタイル
補聴器は、周囲の音を処理して理解しやすいように届けることで、聞こえを改善することができます。補聴器を最大限に活用するには、ご自身に合ったものを選択することが重要です。適切な補聴器を見つけるためには、以下のいくつかの要素が関係します。
- 難聴のタイプと程度
- ご要望の機能
- 耳あなの形状
- ライフスタイルに沿ったニーズ
- 予算
- 外観(色やスタイル)
耳あな型補聴器のスタイルを、以下にてご紹介します。
IICスタイルは、耳あな型の中で最も小さく、最も目立たちにくい補聴器です。この小型の補聴器は、軽度から中等度、高度難聴の方に適しており、アクティブなライフスタイルを送る方にお勧めのスタイルです。耳あなの奥に補聴器がすっぽり収まるため、日常生活を送るうえで人に気づかれることはほとんどありません。補聴器を取り出すためのてぐすが付いており、一日の終わりに簡単に取り外すことができます。
耳あな型補聴器IICの詳しい情報はこちらをご覧ください。
小さくて目立たない耳あな型補聴器CICスタイルは、軽度から中等度、高度難聴の方に適しています。耳あなの中に収まり軽量のため、比較的アクティブなライフスタイルを送る方に理想的なスタイルです。耳から簡単に取り外せるようてぐすが付いており、取り外しにも便利です。さまざまな機能を搭載したCICスタイルは、装用していても目立たつことなく、より良い聞こえを届けます。
耳あな型補聴器CICに関する詳しい情報はこちらをご覧ください。
ITC(カナル)スタイルは、本体が耳の中に納まる標準的なスタイルです。より目立たなくするために、目立ちにくい色を選べます。ITC(カナル)スタイルは、軽度から高度難聴の方に適しており、CICより少し大きめサイズのため、より多くの機能を搭載することができます。ITC(カナル)には、ワイヤレス機能をはじめ個別化できる幅広いオプションがあり、お客様のニーズとライフスタイルに合わせてオーダーメードで造る補聴器です。
耳あな型補聴器ITC(カナル)に関する詳しい情報はこちらをご覧ください。
耳あな型補聴器のなかで最も大きいスタイルは、フルシェル(FS)とハーフシェル(HS)です。フルシェルの補聴器は、外耳道のすぐ外側にあるお椀状の部分(耳甲介腔)の大半を塞ぐスタイルです。ハーフシェルの補聴器は、耳甲介腔の約半分を塞ぐスタイルです。どちらも軽度から重度難聴に対応しています。この2つのスタイルは、他の耳あな型補聴器よりもサイズが大きいですが、音量調整ボタンやマイク (騒音下での聞き取りに役立つマイク。1つではなく2つのマイクを装備可能) などのフル機能を搭載できます。
ご自身に適した補聴器を!
お客様に適切な補聴器の種類、スタイルを見つけるためには、多くの要素が関わってきます。難聴の程度、ライフスタイル、または外観の好みなさまざまです。フィリップス ヒアリンク補聴器に関する詳しい情報をご覧ください。